今、アジアの「医療」が熱い! キーワードは"ジェネリック""医療ツーリズム"
こうした外国人・富裕層向けの医療機関は、一般的な病院とはかなり格差があるのは確かだが、最新医療施設と手厚いサービスを売り物に、市場規模は2014年から19年にかけて、年平均20%程度の成長が見込まれているという。
アジアの医療市場そのものの成長に加え、医療ツーリズムという外貨獲得のための戦略的なサービス分野の成長も功を奏し、当分、この分野からは目を離せなさそうだ。
○アジアの「ヘルスケア」の成長をどう取り込む?
この分野の株式に投資しようと思うと、まだまだ銘柄自体は少ないが、新しくこの分野を投資対象とする投資信託「アジア・ヘルスケア株式ファンド」(運用:日興アセットマネッジメント)が2015年1月に誕生した。この投資信託は、中国、インド、タイ、マレーシア、インドネシアなどのヘルスケア関連銘柄へ投資している。この分野の成長を取りこもうと思うなら、投資信託を活用するのも賢明な選択肢だろう。アジアでは、経済成長に伴なう医療需要の高まりや医療ツーリズムの推進が見込まれることなどから、今後もヘルスケア市場の拡大が期待できるだろう。
いかがだっただろうか。このレポートを読んでいただいたことで、タイやマレーシアなどのアジアの国々の意外な一面を分かっていただけたなら幸いである。