山田祥平のニュース羅針盤 (45) ノートPCから映像出力端子が消える?
現在では、7.5億台のデバイスがMHLを採用しているという。
ノートPCの場合、映像出力には長くRGB端子が使われてきた。デジタルのDVI-Dが一般的になっても、そのための端子を持つノートPCは少なかった。だが、HDMI端子の登場以降、それを装備した製品が一気に普及している。送り側が優れていても、受け側がHDMI一辺倒なのだから当たり前だ。もちろん、デジタル映像/音声を運ぶ方法としては他にもDisplayPortがあるし、MacなどではThunderboltが使われている。だが、これらは決して事実上の標準としては迎えられなかったということだ。
superMHLは、それ自身の信号伝送と他規格との互換性を確保し、両端にsuperMHL端子を持つケーブルを使った伝送の他、もう片側をHDMIやMicroUSB、USB Type-C端子を使って伝送を実現する。
特に、USB Type-Cは、その規格のオプションとして、本来のUSB信号以外のネゴシエーションなどが可能になるため、仮に、superMHLが事実上の標準にならなかったとしても広く使われるようになるはずだ。実際、発表されたばかりのMacBookは、USB Type-C端子だけが装備され、その端子ひとつで、専用ケーブルを使うことでDisplayPort、VGA、HDMIのすべてに対応する。