GTC 2015 - 「ディープラーニング」にGPUの未来を賭けるNVIDIA
ディープラーニングには、大量の行列計算が必要で、GPUの汎用演算機能(GPGPU)と相性がいい。実際、多くのディープラーニングのシステムがGPUを利用しはじめている。この組み合わせは、2014年のGTCでも話題にはなったが、このときはGPGPUにおける1つの応用分野にすぎなかった。
しかし、2015年の基調講演を見るに、NVIDIAはディープラーニングを1つの大きな柱として考えているようだ。基調講演では、ディープラーニングの話が大半だったし、セッションも大半がディープラーニング関係で、NVIDIAがディープラーニングに注力する様子がうかがえる。
PCユーザーからみると、NVIDIAは、3Dグラフィックスカードのメーカーとして知られているが、最近CPUは、ほとんどGPUを内蔵しており、以前のようにどのPCにもグラフィックスカードが搭載されているという状況ではない。このため、NVIDAはグラフィックス以外のさまざまな分野へ方向性を模索してきた。GPUによる汎用演算もその1つで、そのためにTeslaのような科学技術計算向けのシステムなどを製品化している。
また、スマートフォンなどのモバイルのプロセッサでは、ARMのCPUコアを使ったSoC(System on a Chip:1つのチップ上にプロセッサコアやGPUなどの周辺回路を統合したもの)