投資対象はおもに、株、債券、不動産です。これを仕分けると、下の図のようになります。
投資先が日本の場合は"円"で運用し、海外の場合は、米国のドルなど海外の通貨で運用することになります。通貨は、一方が上がればもう一方が下がるというシーソーのような動きをするので、日本と海外の両方に投資しておけば、資産の目減りを防ぐことができます。特にこの先、日本は人口が減って経済が縮小し、円安に向かうと考えるなら、海外の資産への投資は重要です。
株は一般的に、景気がよくなると値上がりし、景気が悪くなると値下がりします。債券は逆に、景気がよくなると値下がり、悪くなると値上がりする傾向があるので、両方に投資すれば、景気のよしあしの影響を受けにくくなります。また、株のほうが値動きが大きいぶん大きな値上がりが期待できるのに対して、債券は値動きが安定しています。
不動産は、株と債券の中間くらいといえるでしょう。
○若いうちは株の投資比率を高くし、年齢が上がるにつれて債券の比率を高める
基本的には、日本の株と債券、海外の株と債券の4つでポートフォリオを作ります。ただ、たいていの人は、預金を通して日本の債券に投資しているので、日本の株、海外の株、海外の債券に投資すればOK。