事例で学ぶiPhone/iPad活用術 (192) アリババがiPhoneとクラウドPBXの導入でオフィスをフリーアドレス化
この固定電話番号はBizダイヤルのアカウントごとに1対1で対応しているから、相手がこの固定電話番号に発信すればiPhoneで直接着信でき、外出中に顧客からの電話を受けることが可能となる。
「導入に当たって、同様のサービスを比較検討したところ価格面でBizダイヤルが最も有利だったので採用しました。大阪オフィスは室内スペースに余裕はなく、また情報システム部門の担当者も常駐していませんから、クラウドPBXとして設置場所が不要でメンテナンスフリーとなるのは助かります」と語る釜田氏。相手先への固定電話番号表示が可能になったので、固定電話とFAXを各1回線のみ残して、オフィスの電話はiPhoneにすることでフリーアドレスが実現した。ビジネス環境の変化に応じたタイムリーなチーム編成の組み替えが可能になったという。
「固定電話を設置する場合に比べ、iPhoneとBizダイヤルの環境構築は約130万円が約30万円へと4分の1ほどに削減できました。通信費は固定電話と同等ですが、年に1~2回は発生するオフィスのレイアウト変更でも、固定電話の工事コストは発生しないのでランニングコストも削減できています」(釜田氏)