AMD、「FreeSync」と「LiquidVR」に関する技術説明会を開催 - 競合に対する優位性をアピール
Affinity Multi-GPUは、CrossFire環境でVRヘッドセットを使うときに、通常のAFR(Alternative Frame Rendering)ではなく、右目用と左目用にそれぞれGPUを割り振ることで効率を上げようという仕組みである(Photo23)。このために、専用のドライバが提供される模様だ(Photo24)。
最後がDirect-to-Displayで、複数のVR Headsetの規格の違いの吸収、あるいはVR Headsetに非対応なOS上でVR Headsetを利用するためのサポートなどが含まれる。特にDirect Front Buffer Renderingは「現在表示されているフレームバッファに直接描き込む」(通常は表示されていないバッファに描き込みを行い、完了したら切り替えることで描画中の様子を見せないが、ただしその分遅くなる)もので、性能改善にも役立つ仕組みだ。LiquidVRそのものは、なにしろVR Headsetが無いと意味が無い規格であるし、そのVR Headsetそのものや描画方式がメーカー毎に異なったりするし、販売も開発者向けのみで、未だに一般ユーザーにはやや遠いところにあるのだが、早ければ今年中には一般ユーザーへの販売も始まる模様であり、そうした動向をにらんでの対応と考えればよいだろう。