「もっとクラウドを使いやすく」オンプレミスとクラウドの手軽なデータ連携 (1) 「Thunderbus」開発秘話から見えてきた、確かな需要と利便性
そして年に1、2回開催される同社内の「ビジネスプランコンテスト」で発表し、ここで認められれば正式に製品化を目指す、という流れになっている。
この一連の流れをとりまとめているのが、事業推進本部 海外・新規事業担当部長の亀井美佳氏だ。
「SNPは、すぐに製品化するようなものに限らずアイデアを出し合い、ブレインストーミングしていく会合です。ウェアラブル端末やIoT(Internet of Things)などに関するものも含め、たくさんのアイデアが出てきています。今回SNP、コンテストを経て世に出た最初の製品が、このThunderbusです」(亀井氏)
土岐氏によると、Thunderbusにつながるアイデアは2012年頃に思い付いたものだという。
「当時SNPでは、斬新なアイデアを出す人もいて、そういった人たちに刺激されつつ、対抗心を持ちながら、いろいろと試行錯誤していました。また社内では、ちょうど”クラウド”というキーワードが出てきていた頃で、既存製品のクラウド対応を進めていることもあり、クラウドの利用を容易にする仕組みとして発想したものです」(土岐氏)
○オンプレミスのデータを、クラウドから手軽に使えるようにするThunderbus
クラウドを使いやすくする仕組みとして土岐氏が着目したのは、”多くの企業はクラウドだけを使うのでなく、オンプレミスも同時に使っている”という点だ。