「もっとクラウドを使いやすく」オンプレミスとクラウドの手軽なデータ連携 (1) 「Thunderbus」開発秘話から見えてきた、確かな需要と利便性
しかし共有するためには、ファイルを都度サーバにアップするか内容を手動で転記する、あるいは常にサーバ上のファイルで作業するようにする、といった習慣を改める必要がある。また、毎回アップするには手間が増える上に、アップし忘れてしまったファイルは古いままになってしまうというリスクもある。
「多くのユーザーは社内にもクラウド上にもデータを置いているのが実態です。両方を行き来しながら、それぞれのデータを使って仕事をしているものと思います。ただ、ローカルで持っているデータというのはローカルなりの意味があるはずです。例えば、自分の担当業務で日々発生するデータなどを、ローカルに置いたExcelワークシートに入力する、といった作業はきっとなくならないでしょう。Thunderbusは、そういったファイルの利用スタイルをそのままに、外部からも利用できるようにし、データの置き場所を気にせずに使えるようにするのです」(亀井氏)
ここまで、Thunderbusの開発経緯や特徴などを紹介してきたが、次回は「どのような課題を抱えた企業に対しThunderbusは適しているのか」という点に着目し、活用シーンや同製品のロードマップを交えながら紹介していく予定だ。