「もっとクラウドを使いやすく」オンプレミスとクラウドの手軽なデータ連携 (1) 「Thunderbus」開発秘話から見えてきた、確かな需要と利便性
「データを処理する場所と置く場所、それぞれにクラウドとオンプレミスのどちらかが考えられます。それらの組み合わせで考えれば、当社の主力製品であるDataSpider Servistaのクラウド連携機能の多くは『処理はオンプレミスで行い、データをクラウドに置く』というパターンでの利用が想定されているのですが、Thunderbusでは『処理はクラウドで行い、データをオンプレミスに置く』といった形を想定し、その手法を模索したのがはじまりです」(土岐氏)
クラウドに限らず外部からオンプレミス環境のデータを利用する場合、一般的な手法として考えられるのはVPN接続だ。VPNの構築や管理はそれなりの知識を持った人でないと難しく、相応のコストと時間が必要となるため、多くのVPN接続を用いるとなればIT部門にとっては大きな負担となる。そのため容易に利用できる手段とは言いがたく、利用するとしても一部のサーバだけに限って構築するのが実情だろう。ましてや、多くのクライアントに散在するデータを外部から利用するとなると、VPN接続は現実的ではない。
これに対しThunderbusは、HTTPS接続を利用し、より手軽に利用できるようにした。