シリコンバレー101 (608) NYのビル爆発を生放送したTwitterのPeriscope、歴史は繰り返す?
その様子をPeriscopeユーザーが生放送し、ニュースよりも早くリアルタイムに火災現場の様子を伝えたことで、モバイル生放送の価値が一気に広まった。
そもそも、Twitterも事故をきっかけに成長したサービスだった。SxSWで話題になったものの、ニュース記事や口コミではミニブログの価値を実感しにくく、爆発的には広まらなかった。それが2009年にUS Airwaysの旅客機がエンジントラブルでハドソン川に着水し、乗客が自ら事故の様子をツイートしたことでTwitterの価値が一気に広まった。歴史は繰り返す、だ。
偶然にも前日の25日に、F8のオープニングキーノートでMark Zuckerberg氏がビデオの力を指摘していた。5年前は「テキスト」で行われていたFacebookのコンテンツ共有に、今は「写真」が用いられている。5年後は「ビデオ」が好まれるようになるだろう。
さらにその先は「拡張現実(AR)/バーチャルリアリティ(VR)」で没入できるような体験を共有するようになると述べた。
奇しくも、Zuckerberg氏が予想したビデオを使ったコンテンツ共有の力を、5年を待たずにTwitterを活用した生放送サービスが証明した形になった。