シリコンバレー101 (608) NYのビル爆発を生放送したTwitterのPeriscope、歴史は繰り返す?
○「UTILITY」化するFacebook
アクティブユーザーの伸び悩みに直面しているTwitterにとって、Periscopeの成功は成長ペースを再び加速できるチャンスである。問題は同社がそれを生かせるか、だ。
Littleincの共同創設者で、今はYahoo!で成長戦略を担当するArjun Sethi氏がコンシューマ製品の成長には以下の3つの段階があると述べている。
WANT:製品独自の存在価値を示し、斬新なものであると認められる。
NEED:人々の生活にとけ込み、繰り返し利用されるようになる。
UTILITY:他の製品の機能としても利用されるようになる。
短期間でNEEDまで到達する製品は多い。しかし、3番目のUTILITYを達成できる製品はわずかだ。
TwitterとFacebookは、その好例であるとしている。
ハーバード大学の学生ディレクトリーとして始まったFacebookは学生全体の3分の2がサインアップするほど話題になり(WANT)、2005年に写真のタグ付けを追加した時にFacebookを使っていた学生たちは同サービスから離れられなくなった(NEED)。そして学生ディレクトリーを脱して、ソーシャルユーティリティを標榜し始め、2007年にFacebookプラットフォームを公開した(UTILITY)。