AMD、VR向け技術「LiquidVR」に実装された「Async Shaders」の詳細について解説
ことになる。そこで、レンダリングが終わった映像を本来よりもやや左上に表示することで、人間の違和感をやや抑えることができる。
映像そのものは正しくないのだが、ただ動きに追従して映像の表示位置が変わることで、「頭の動きに画面が追従していない」という感覚を最小限に抑えることができる。
ちなみにこの技法がTime-Warpingと呼ばれているのは、ノースカロライナ大のLeonard McMillan氏/Gary Bishop氏が1995年に出した"Head-tracked stereoscopic display using image warping"や1997年の"Post-Rendering 3D Warping"といった論文が元になっているのではないかと思われる。
○TimeWarpで解決できない問題に対処する「Asynchronous Time Warp」
さて、これでレンダリングが十分に高速なら、動きそのもののずれは最小限に抑えられるのだが、複雑な映像になるとレンダリングが間に合わない可能性が発生する。この場合、Time Warpだけでは解決できないわけだ。
例えばPhoto01のシーンでは、夕日(朝日?)