くらし情報『オチがなくてもおもしろい話はできる? - 『「おもしろい人」の会話の公式』』

2015年4月3日 08:00

オチがなくてもおもしろい話はできる? - 『「おもしろい人」の会話の公式』

これは結局、会話のおもしろさを構成する変数に「オチ」だけでなく「間の取り方」や「空気の読み方」まで含まれているという証拠にほかならない。日常で行われる会話は落語のように一方的に一人がしゃべり続けるというわけではないのだから、内容以上に空気をいかに掴むかが重要だというわけだ。

おもしろいオチがつけられずにいつも気の利いたことが言えないと悩んでいる人は、力点をオチではなく空気の掴み方に変えてみると、もしかしたらうまくいくかもしれない。

○おもしろい会話は「おもてなし」

本書を読むと、結局、おもしろい会話とは「おもてなし」であるということがわかる。自分が楽しいと思う話をするよりも、相手が楽しいと思う話をする。自分一人だけ盛り上がろうとするのではなく、周囲の空気を見つつ盛り上がる。こういった周囲への「おもてなし」が、話のおもしろさを作り出すのだ。相手を気づかうのが重要という意味では、普通のコミュニケーションの時と大事なことは何も変わらない。
そういう基本的なことに、本書は気づかせてくれる。

日野瑛太郎
ブロガー、ソフトウェアエンジニア。経営者と従業員の両方を経験したことで日本の労働の矛盾に気づき、「脱社畜ブログ」

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