山田祥平のニュース羅針盤 (47) YouTube Space、東映太秦と組んで何をねらう?
ただの無償スペースではない。場所を提供するだけではなく、作品作りのノウハウやクリエイター間のコラボレーションの機会を提供する試みとして機能している。
東映株式会社京都撮影所所長の竹村寧人氏は、同撮影所が他社も利用する時代劇のメッカであることをアピール、これまで培ってきた数々のノウハウを伝えたいという。その中で、新しいかたちの時代劇が生まれ、日本の文化や伝統を時代劇というかたちで世界に発信することができるはずと断言した。
「今回のコラボレーションはYouTubeのパワーと東映のノウハウの融合であり、時代劇コンテンツの幅を拡げる足がかりとなる」(竹村氏)。
新セットは、京都のスタッフが監修企画施工したスタジオセットであり、ワークショップとあわせて提供される。
全体を学習、交流、創造というみっつのキーワードで構成し、殺陣のワークショップから、着付け、かつらの実習、小道具の使い方、セットの使い方などが、東映側のスタッフからクリエーター諸氏に伝授されることになっている。セットそのものは、2つの和室にすぎないが、居間、廊下、寝室、庭園があり、4種類の撮影アングルが得られる。
そして、小道具次第で、御姫、揚屋(花魁)