GTC 2015 - NVIDIAの新製品発表とDeep Learning
つまり、数値としてFP16を使って行列計算を行うと、Titan Xは非常に高い性能を発揮する。
この図に見られるように、Titan Xは16コアXeonと比べて約17倍の性能であり、Deep Learningに向いているというアピールである。この主張は正しいのであるが、やはり、Titan Xはゲーマーなどを中心とするコンシューマ向けの製品であり、市場規模からみてもDeep Learningはおまけである。従って、New GPU for Deep Learningではなく、New GPU and Deep Learningとなっているのは、至極もっともである。
Deep Learningのソフト開発を容易にする目的でCaffe、Torch、Theanoなどのライブラリが開発されている。これらのライブラリを使用すると一般的な処理手順はライブラリとして用意されているので、一般的なニューラルネットワークの動きや学習の手続きの記述を簡単に行うことができる。
NVIDIAのDIGITS DevBoxという製品には、これらにライブラリと、ディープラーニングを実行させる環境がインストールされている。