GTC 2015 - NVIDIAの新製品発表とDeep Learning
これらのライブラリやDIGITSはオープンソースであるので、自分でダウンロードしてインストールすることもできるが、DevBoxとして買ってしまえば、インストールの手間が省ける。
そして、DIGITS DevBoxのハードは、x86マザーボードに4基のTitan Xが搭載されたものとなっている。元々は自社用に開発されたものであるが、欲しい人からは注文を受け付け、15,000ドルで5月から発売する。
そして、GPUのロードマップとしては次の図が示された。昨年のロードマップと比較すると2018年にVoltaが追加されている。この図の縦軸はSGEMM(単精度行列乗算)/Wで、2016年のPascalはMaxwellの2倍、2018年のVoltaはPascalの2倍弱という感じである。
これに加えて今回はFP16を使う半精度行列乗算の性能/Wの図が発表された。この2枚の図を比べると、Maxwellはどちらの図でも24位の性能であるが、Pascalは、単精度のSDEMMでは40位であるのに対して半精度のHGEMMでは80程度と2倍の性能になっている。
半精度をサポートするTitan XはMaxwellアーキであるので、PascalからしかHGEMM性能が上がらないのはおかしいと思うのであるが、どうもNVIDIAは半精度の本格サポートはPascalからと区切りたいようである。