くらし情報『屋内でも位置を測位して経路案内、渋谷駅の実証実験は何が変わったか』

2015年4月9日 13:28

屋内でも位置を測位して経路案内、渋谷駅の実証実験は何が変わったか

理由は「ポスターを探す必要があるから」。KDDIのソリューション推進本部 ビジネスインテリジェンス部 4グループリーダーの岸洋 司氏は「まずポスターを探さないといけないのは、経路案内として矛盾していたので」と苦笑いしながら昨年を振り返る。

その反省を踏まえ、Bluetooth一本に絞ったわけだが、Bluetoothでも課題があった。

「測位の精度は、まだまだ開発途上の技術でもあるため、GPSのような精度を出せません。BLEは、10mの範囲といった半径で位置がわかると紹介されていますけど、電波は決まった距離で飛ぶとは限りません。

ですので昨年、実際に実験してみて、近くのビーコンの電波を掴んでいても、離れたビーコンの電波を掴んでしまったら、急に位置情報が飛んでしまった。それこそデジタルの0か1という世界そのままに、場所がどんどん飛んでしまったのです。もちろん、うまく狙い通りにナビゲーションできたユーザーさんもいましたが、実際に使うためには難しい」(岸氏)

そこで今回、KDDIが組み込んだ技術がPDR技術を組み込んだハイブリッド測位技術だ。
スマートフォンに組み込まれている加速度センサーとジャイロスコープ、電子コンパスを利用して、歩行者の動きを推定する。

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