世界中からクリエイターが集うデザインの祭典・ミラノサローネとは?
の方に出展している。
○気鋭のデザインが咲き乱れる刺激的な6日間
遠いヨーロッパでの催しであるため、日本までその空気感はなかなか伝わってこないが、ひとつ強調したいのは、国内の展示会とはまったく雰囲気が異なるということだ。特に、入場自由の展示には一般参加者、デザイン学校の学生とおぼしき若者や親子連れなどの地元住民が多く訪れるなど、毎年恒例の「お祭り」としての色合いが非常に濃い。
企業ブースであっても、自分たちの伝えたいことを一方的に発信するのではなく、参加者を楽しませる工夫や斬新な表現を盛り込んだ展示によって実現するものばかりで、ここが国内展示会との最大の相違点といえる。日本企業の出展ブースであっても、ミラノサローネへの参加時と、国内展示会でのそれではまったく傾向が異なっていた。これは、新たなクリエイティブの発露を抵抗なく楽しむミラノという土地の空気がそうさせるのだろう。この空気を求め、各国から企業・クリエイターが数多く集まっているのだと実感した。
同祭典の期間における「主役」が「内(ロー・フィエラ・ミラノ)」と「外(フォーリ・サローネ/ミラノデザインウィーク)」のどちらであるか。