世界中からクリエイターが集うデザインの祭典・ミラノサローネとは?
というのは通称であり、正式名称は「Salone del Mobile.Milano」。業界見本市というと、日本であれば東京ビッグサイトや幕張メッセなどの展示会場で行われるのが一般的だが、日本のそれとはスケールが全く異なる。展示会場は非常に広大で、会場構成が似ている東京ビッグサイトの東ホール全館と比較した場合、約2.8倍の広さの設備をすべて使って展示を行うと言えば、その規模は伝わるだろうか。
「ミラノサローネ」はこの展示会場での催しを指す単語だが、それに加え、ミラノ市街地の各地域でもこの催事にあわせ、同時多発的にイベントが行われるのが特徴だ。必然的に、一通り見て回ろうとすると1日、2日では到底時間が足りなくなるため、会期は6日前後と長く取られている。
■祭りの中心地「ロー・フィエラ・ミラノ」
この祭典の中心は、ミラノ郊外にあるRho Fiera Milanoという展示会場。先述の通り、非常に大きな建物だ。空間を悠々と使い縦横無尽に張り巡らされた網のような支柱や外壁が非常に印象的で、展示物を見る前から圧倒される。
ここでは主に、「国際家具見本市」と銘打たれた通りの、世界的な家具メーカーによる新作発表が行われる。