情シスの味方、ワンソース・マルチユースで業務効率を改善 (1) 時代のニーズは「クロスプラットフォーム対応」へ
「プラットフォームの選定に悩む企業は多く、モバイルアプリケーションの開発がスタートしてもデバイスが決まっていないケースもあります。企業内の閉じた環境だけで利用する業務システムならばプラットフォームを絞り込むことも可能ですが、ビジネスパートナーも利用するモバイルアプリケーションを開発するとなると、デバイスを限定することができないため、クロスプラットフォーム対応が大前提になります」(三野氏)
機種やOSの違いを最小化するためには、Webブラウザベースのモバイルアプリケーションを採用することも考えられる。しかしWebブラウザベースのモバイルアプリケーションは、操作性やパフォーマンスの面で難があり、業務システムに向かないケースが多々あるという。
「クロスプラットフォーム対応という点では、HTML5でWebアプリケーションを開発するという解決策もあります。Webブラウザ上でできる業務であればそれで十分ですが、スマートデバイスの利点を生かした業務システムを構築するには、やはりデバイスに特化した機能が必要になります。そうなるとWebアプリケーションではなく、デバイスの特性を生かせるネイティブアプリケーション開発の技術が求められるわけです」