情シスの味方、ワンソース・マルチユースで業務効率を改善 (1) 時代のニーズは「クロスプラットフォーム対応」へ
(三野氏)
○モバイルアプリ開発を効率化する「Caede」
ただし、クロスプラットフォームに対応したネイティブアプリケーションを開発することは容易ではない。たとえば同じOS/バージョンのスマートデバイスでも、スマートフォンとタブレットでは解像度が異なるため、見た目や操作性も考慮したさまざまなバリエーションのアプリケーションを用意しなければならないのだ。
「開発側で最も大変なのは、デバイスによって情報を出し分ける必要があるということです。たとえば画面サイズが違えば出力される情報量はデバイスごとに変わってきます。そのため、開発側はそれぞれに適した情報を提供する必要があり、スマートフォン用とタブレット用のアプリケーションを別々に開発しているのが現状です。そのため機種やOS/バージョンの差異を吸収するクロスプラットフォーム対応だけでなく、マルチウィンドウに対応できる開発環境が必要になってきているのです」(三野氏)
さらに三野氏は、アプリケーションのデプロイにも課題があると補足する。
「モバイルアプリケーションでは、デバイスに配布してインストールするのにも手間がかかります。社内利用のアプリケーションをApp StoreやGoogle Playといったパブリックな環境で配布するのがいいのか、またはMDMツールを導入して独自に配布する方がいいのか、といったことを考えなければなりません。