【前編】コンテンツマーケティングをデジタルマーケティング戦略に組み込むコツ
企業は公式サイトを始め、製品/サービスごとのサイト、コマースサイト、アフターサービスのためのサイトなど、さまざまなWebサイトをビジネスに応じて構築してきた。そのため、企業はすでに多くのWebコンテンツ資産を保有しており、コンテンツマーケティングにおいてWebコンテンツは重要な役割を果たすことになるだろう。
しかし、既存のWebコンテンツおよびWebサイトは、オーディエンスごとに求める情報を提供できる「パーソナライゼーション」に対応できるように作成されてきたわけではない。ビジネス戦略からの必要性よりも、むしろテクノロジーの進展に伴い、数年に一度Webサイト刷新を繰り返してきた企業も多いのではないか。
前述したとおり、コンテンツマーケティングにおけるコンテンツはあくまでもビジネスに貢献するものでなくてはならない。これは、企業にとって、顧客の視点で必要な情報をコンテンツ化する発想の転換が求められることを意味する。マーケターの仕事のやり方も大きく変わることになるだろう。
今までは伝えたい情報を整理して、コンテンツを作成・提供していたのに対し、オーディエンスとオーディエンスにとって役に立つ情報は何かを定義し、主体的に提供していくオーナーシップと編集者の役割と意識がこれからのマーケターに求められるからである。