【前編】コンテンツマーケティングをデジタルマーケティング戦略に組み込むコツ
一部で「コンテンツマーケティング≒オウンドメディア」と理解されているのは、この役割と発想の転換が求められていることによる。
○ペルソナでターゲットになるオーディエンスを理解する
マーケターがメディアの編集長としてコンテンツマーケティングを実施する場合、オーディエンスがどのような情報を求めているかを理解することが最も重要である。CMIは下図に示すように、コンテンツマーケティングのフレームワークを提供しており、オーディエンスを理解するにはペルソナを定義することが役立つと指摘している。
ペルソナは、オーディエンスの特徴を箇条書きにしたものではなく、デモグラフィック情報、仕事の内容、1日の過ごし方、メディアとの接し方、製品・サービスへの関与の仕方などを簡単な文章にまとめたものである。ペルソナはB2C企業の製品開発で利用されている事例があるが、B2B企業ではなじみのない考え方であろう。B2Bの購買プロセスは複雑でステークホルダーが多いことが特徴である。B2B企業の場合、性別や趣味を重視する必要はないが、その代わりに組織内の役割や職位を考慮すればよい。現実のオーディエンスは非常に多くの人々で構成されているが、これらをいくつかのペルソナに類型化することで、製品・サービスの購入に影響を及ぼすインフルエンサーを含むさまざまなステークホルダーを整理することに役立つ。