Cortex-A15比で最大3.5倍の性能向上はどのように実現しているのか? - ARM、Cortex-A72の詳細を公開
最後にそのサーバ向けの話を。ネットワークの帯域はどんどん増えており、これにあわせてサーバやルータなどを増強していかなければならないのはすでに周知の事実であるが(Photo19)、これをなるべく低いコストで抑えるためには効率性を引き上げる必要がある、というのがARMの主張である。ここにもう1つ、フレキシビリティが必要とされる、というのもトレンドであると同社は説明する(Photo20)。
要するに小さなネットワークから大きなネットワークまで、同一のアーキテクチャでスケーラビリティを持たせる事が求められているという話だ。そこでARMは、Cortex-A7からCortex-A72まで、スケーラビリティを維持しながら複数の製品を提供することが出来るとする(Photo21)。実際、CCI-512を利用した場合、最大12 Cluster(48 core)の間でキャッシュコヒーレンシを取ることができるから、40コア以上の構成となるプロセッサを構築することも現実的であるとする(Photo22)。もちろんARMそのものがNetworkプロセッサを構築するわけではなく、あくまでスケーラビリティを持った製品を提供するという話で、これに沿ってInterconnectも2コアから48コアまで対応しており(Photo23)