東京都・赤坂の虎屋ギャラリーで過去77回の展示を振り返る回顧展を開催
と菓子を組み合わせて、54帖のさまざまな名場面を表現した。本展示では、数ある展示のなかでも屈指の人気を誇る和菓子と料紙の競演を楽しむことができるという。
第75回「蘇る 江戸~明治の和菓子の世界」展(2012年)で展示した、菓子研究家・吉田隆一氏所蔵の、菓子を運ぶ容器「井籠(せいろう)」。事前調査の際、「二口屋(ふたくちや)」の井籠を塗り直したものであることがわかった。江戸時代に虎屋とともに御所御用を勤めた名店で、幕末に虎屋が経営権を譲り受けたという縁を感じさせる一品とのこと。
第67回「和菓子アート」展(2006年)は、現代アーティストによる、和菓子に想を得た作品展。菓子木型を使った和紙作品や、和菓子をかたどった木製玩具などが展示された。名画や偉人に扮するセルフポートレイト作品知られる森村泰昌氏のデザインによる干菓子「ことのはのあじ」が注目を集めた。
○展示品の和菓子を限定販売
とらや赤坂本店、銀座店では、本展示の期間中、展示品より外良製「招福袋」「宝来袋」を限定で販売する。価格は各486円(税込)となる。
会場の所在地は、東京都港区赤坂4-9-22「虎屋ギャラリー」。入場無料。