【LiveWorx 2015】「飛行機の搭乗券が使えたところで何なんだ」 - 米Apple共同創業者のスティーブ・ウォズニアックが語るApple Watch
ウォズニアック氏は、HPで計算機の設計を行っており、「何か自分独自で新しいものを作れないか」という思いでパーソナルなコンピューターの制作に取り掛かったのだという。それが、後のApple IIやMac、iPod、iPhoneへと続くAppleの源流になるのだが、これはひとえに「プラットフォームという考え方」が功を奏したとウォズニアック氏は話す。
これは、IoTプラットフォームベンダーの米ThingWorxへのはなむけの言葉でもあるのだが、「当時はタイプライターなど様々な機械があったが、スマートテクノロジーというものを目指して、ハードウェアやセンサー、データ分析、プログラム開発、表計算など、コンピューターで様々な機能が利用できるようになった。表計算ソフトが出てきた時は、メインフレームよりも価値があるとようやく認めてもらえた」と、自身の苦労話を交えて、その理念の重要性を強調する。「プラットフォームを開発することがキーになる。最初は趣味で始めた開発だったから、破壊的なイノベーションは起きなかった。破壊的なイノベーションというものは、最初はなかなか理解されない。それは、何十年も普及に時間がかかった映画や新聞などを見てもわかるだろう」