くらし情報『うちがモバイル活用を進める理由 (3) 中小の介護事業所を支援するエス・エム・エス - 業務支援アプリ+iPad貸与で会員獲得のキーサービスに』

うちがモバイル活用を進める理由 (3) 中小の介護事業所を支援するエス・エム・エス - 業務支援アプリ+iPad貸与で会員獲得のキーサービスに

(平野氏)

伸びている業界にもかかわらず、介護報酬の引き下げなどもあり、経営がうまくいかない。それに加えて、介護事業所を立ち上げる人もまた、年齢が高い人が多いようだ。

「それなりの年齢の方が、自身の現場経験から、『自分が理想とする介護を実現したい』という思いで立ち上げている。その一方で、(売上などの)数字が読めずに苦労される方が多いようです。そこをうまくしないと介護が成り立たない」

数字が読めない理由は複数あり、行政への提出書類などがほとんど紙のため、その紙の整理で忙殺されることが多いという。昼間は介護の現場でヘルパーとして働き、事業所に戻ってからは報告書類の整理で時間が食われてしまう。医療や介護の現場はただでさえ苦労が絶えないというが、この「書類作り」が、ことさら足かせになっている。

「iPadを事業所に貸与していますが、事業所の方やヘルパーさんもやや高齢の方が多い。
IT化しても、それを利用できないとった声に対応するために、訪問サポートを東京と大阪で始めており、札幌や福岡にも広げていきます。実は、このサポートには元ヘルパーという若い人たちが多い。若いので、今後の介護を支える人材として現場に残ってほしい人たちなんですが、そうした書類の整理に追われる日々があわなかった。

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