2015年7月1日は8時59分60秒が発生 - 3年ぶり26回目となる「うるう秒」の挿入はなぜ実施されるのか?
特に今回は(日本では)18年ぶりに平日で、しかも朝の9時というタイミングでの実施であり、NICTとしても慎重に準備を進め、技術的なアナウンスなどに注力していく」と説明。前回の2012年のうるう秒実施の際も世界各所にて、それに伴う問題が発生したことから、注意喚起を促している。
また、20年ほど前から、こうしたIT機器の増加にともない、うるう秒の廃止と連続時系への移行が米国を中心に、日本などが提言を行ってきており、ITU-Rにて議論が繰り広げられてきた。2012年には廃止に向けた決議案が提出されたものの、審議の結果、反対と賛成に意見が分かれたことから、2015年11月に開催される「WRC(World Radio communication Conference)」での判断へと先送りされている。
2015年春の会議の時点で、うるう秒廃止に賛成している主な参加国としては、米国、日本、フランス、イタリアなど。英国、中国、カナダ、ロシアのほか、アラブ諸国やアフリカ連合諸国などが反対もしくは議論の継続といった立場を示している。各国ともに事情や思惑が異なるため、細かな部分は異なるが、大きく分けて、以下の4つのメソッドに立場が分かれるという。