遊女はダメンズウォーカー!? 遊女達の本気の恋から現代女性が学ぶべきこと
しかし、そんなダメ男たちの優しさなんてしょせん口先だけ。本当に嫁にもらってくれるはずもなく、実際は寂しく年季明けを迎えて終わり。
中には、間夫が遊ぶお金を自らの貯金をはたいてまで出していた遊女もいたようですから、目も当てられません。やはり、いつの時代も口先だけの男性には注意した方が懸命なようですね。
○「身請け」は5億円にも!
しかし、間夫の中にも本気で遊女をもらい受けようとしてくれる男性はいました。そんな人たちがとる方法が「身請け」というのですが、それには途方もなくお金がかかり、ある時は現在の価値で5億円にもなる身請け話もあったくらい。
また、金額以上に問題となったのが江戸時代の恋愛観。当時は誰しも親が決めた許嫁がいて、自分で決めた相手との結婚なんてもってのほかでした。
なので、身請けができるのは、人生もお金も自分の好きなようにできる余暇を楽しんでいるような人だけだったのです。
○本当に命をかけた恋の行く先
身請けしてくれるほど裕福でもない。遊女を嫁にしても周りを黙らせられるような地位もない。そんな間夫でも一緒になりたい! そう考えた遊女がとった行動は「心中」です。男女が共に自害することで相手に命を捧げるのですが、心中は法律として禁止され、失敗した男女にはさらし首という重い刑罰が定められていたのでした。