くらし情報『航空機とIT (48) 飛行安全とIT(1)自動化による安全性向上』

航空機とIT (48) 飛行安全とIT(1)自動化による安全性向上

すべて機械任せにして大船に乗った気でいればよいというわけではないから、やはり訓練と熟練は必要である。

また、飛行制御コンピュータが正常に機能するかどうかは、機体の姿勢や速度に関する情報を正確に得られるかどうかにかかっている。そこでセンサーの配線をつなぎ間違えると、飛行制御コンピュータに間違った情報が入ることになり、結果として操縦操作を誤って墜落事故に至ることもある。機体が思った通りに動いてくれないわけだから、パイロットは焦るだろう。

○執筆者紹介

井上孝司

IT分野から鉄道・航空といった各種交通機関や軍事分野に進出して著述活動を展開中のテクニカルライター。マイクロソフト株式会社を経て1999年春に独立。「戦うコンピュータ2011」(潮書房光人社)のように情報通信技術を切口にする展開に加えて、さまざまな分野の記事を手掛ける。マイナビニュースに加えて「軍事研究」「丸」「Jwings」「エアワールド」「新幹線EX」などに寄稿しているほか、最新刊「現代ミリタリー・ロジスティクス入門」(潮書房光人社)がある。
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