くらし情報『「普通に仕事をしているだけで功徳を積める仕事が誇り」 - ミャンマーの仏具店経営者の働き方』

「普通に仕事をしているだけで功徳を積める仕事が誇り」 - ミャンマーの仏具店経営者の働き方

「普通に仕事をしているだけで功徳を積める仕事が誇り」 - ミャンマーの仏具店経営者の働き方
敬虔な仏教徒が多いミャンマー。人々が信じる上座部仏教は輪廻転生思想が基本となっており、生前に積んだ功徳の量で、来世が決まるとされています。功徳は日々の生活の中で積んでいきますが、僧侶に袈裟を寄進したり出家したりすれば得られる功徳が多いと信じられています。こうした暮らしの中で大きな役割を果たすのが、袈裟や仏具を扱い、得度式(出家の儀式)の準備もしてくれる仏具店。今回は、ミャンマーの仏教信仰の中心地シュエダゴン・パゴダの参道で、仏具店を経営するアウンさんにうかがいました。

■これまでのキャリアの経緯は?

この場所で仏具店を始めたのは両親です。物心ついた頃には仕事を手伝っており、小学校時代も放課後は店番をしながら宿題をしていました。寝起きして朝食をとる自宅はあるものの、両親は朝7時に店を開けて夜9時に閉めるまでずっと店におり、私たち子どもが昼食を食べに帰るのも放課後に勉強するのも店。
夕食も家族みんなで店で食べていました。ですから、卒業後も何の疑問も持たずに店を継いだんですよね。子どもたちも私同様、多くの時間を店で過ごしています。

店から少し離れたところに工場があり、そこでは袈裟を作っています。

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