今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (7) エキスパート対談:なぜ今ヴイエムウェアはネットワーキングに取組んでいるのか?
そのため、ネットワーク機器の構成情報が複雑化し、運用負荷を上げています。
そこでVMwareでは、物理ネットワークに依存しないオーバーレイ型のネットワーク仮想化技術を採用した「VMware NSX」というソフトウェア製品を開発しました。ハードウェアベンダーが提供するネットワーク仮想化ソリューションとは異なり、ソフトウェア機能だけで実現しているためハードウェア機器の入れ替えなどは不要で、適用範囲を限定しながらネットワーク仮想化やSDNをスモールスタートできるのが特徴です。
──サーバ仮想化が普及するなか、ネットワークを構築・運用するにあたり管理者は現場ではどのような課題に直面しているのでしょうか?
秋山実際に弊社のお客さま約100社 にアンケートをとったところ、「仮想マシンプロビジョニングする際に課題となるネットワーク作業は何ですか?」という質問に対して、85%のお客さまが「ファイアウォールの設定」「VLANの設定」「アクセス制御リストの設定」といったようなセキュリティ・アクセス制御関連の作業を挙げています。そこでこうした課題を解決するために、VMware NSXでは分散ファイアウォールを利用したマイクロセグメンテーションというセキュリティソリューションを提供しております。