今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (7) エキスパート対談:なぜ今ヴイエムウェアはネットワーキングに取組んでいるのか?
○ヴイエムウェアとF5の連携ソリューションとは?
──このVMware NSXは、F5が目指すソリューションとどのような連携をしているのでしょうか?
兼松F5では、お客様の最終的なゴールを可用性やセキュリティを確保した上でアプリケーションサービスを迅速にプロビジョニングし運用していく事だと考えています。これを、先ほど説明いただいたVMware NSXの管理ツールである「NSX Manager」と連携させることで、仮想サーバと仮想ファイアウォールの設定に加えて、負荷分散機能による可用性確保サービスといったL4-7の設定も自動化できるようになり、可用性を確保しながらより迅速にアプリケーションをプロビジョニングする事ができます。
森田すでにそうした連携ソリューションのかなりの部分が実現しつつありますね。もともとF5とVMwareは、サーバ仮想化基盤の自動化に取り組んでいたころから密接に協業してきましたし、現在、弊社が打ち出している「SDDC(Software Defined Data Center)」の取り組みにおいても、米国本社の開発部門はF5と共同開発を行っています。
秋山パブリッククラウドの世界においては、このような自動プロビジョニングのサービスが一般的になりつつありますが、VMware NSXとBIG-IP/BIG-IQの連携ではそれをオンプレミス環境やハイブリッドクラウド環境でも可能にするということですね。