IoTの深層 (1) KDDIの場合 - 顧客のビジネスモデル変革を支援
に送信し、その中央管理システムから、全国のGAINETが組み込んである家の状況を把握できるというもの。これにより、建物の補修・保全が早急に必要な家を瞬時に判断できるため、早期の復旧に繋がるという。
こうした取り組みをはじめ、KDDIのIoTに対するアプローチはどのようなものなのか? 同社ソリューション事業本部 モバイルビジネス営業部の高比良 忠司氏に話をうかがった。
○クラウドサービスを含めたトータルソリューションで攻めるKDDI
法人向けには、10年以上前からM2Mとして取り組んでいるため、あくまでMachine(機械)に通信モジュールを提供する立場からM2Mとして定義する高比良氏。
高比良氏「私は法人向けをM2M、コンシューマー向けをIoTと呼んでいます」
もちろん、コンシューマーユーザーとは異なり、データ通信が数時間に1回、数十KBしか飛ばないケースも多々ある。そのため、GAINETでも触れたクラウドサービスのKCPSやビッグデータアナリティクスなどの関連ソリューションを同時に組み上げることで、単なる回線ビジネスからの脱却を図っている。
高比良氏「M2Mはスマホなどに比べるとどうしてもARPUは低い。