IoTの深層 (1) KDDIの場合 - 顧客のビジネスモデル変革を支援
KDDIはこれまで、3GにCDMA2000を採用しており、3.9G(現在は4Gの呼称もOKになった)のLTEにセルラーネットワークを移行しつつある。CDMA2000とLTEは別物の技術であるため、GAINETにも使われたLTEオンリーのモジュール「KYM11」のようなものが他社に先んじて出てきた。ただ、これはコスト抑制の側面が大きいと高比良氏は話す。
高比良氏「LTEと3Gのエリア構築が、ほぼトントンになりつつあります。そして、これからのネットワークで安くていいモジュールをと考えた時に、LTEのみのモジュールを提供しなければならないと考えただけです。
IoTは一気に安いものが出てくる世界。一般的に、競争の中で低価格化が求められている状況下で、3Gオンリーのモジュールは30ドル、LTEは60ドルくらいになると言われています。まだコストは割高ですが、たくさん作ってコストを削減しようとしている。
自社で作るとかなり大変ですが、その"先"を考えてやっていこうと思っています」
そんな国内M2M市場の成長率は2012年から2018年までに台数ベースで年平均23%に達すると見られている(テクノ・システム・リサーチ調査)。