IoTの深層 (1) KDDIの場合 - 顧客のビジネスモデル変革を支援
万が一エアコンに異常が発生した場合でも、ダイキン側でセンサー情報から問題が把握できるため、瞬時に販売代理店や顧客企業へと連絡が行える。
高比良氏「ここのところ、2020年問題が話題となっています。東京ではオリンピックまでの景気浮揚が期待されると同時に、2020年のオリンピック開催後はペンペン草も生えないんじゃないかという問題です。そこをどう駆け抜けるか考える時に、こうしたダイキンさまのような仕組みを考えられている企業さまが多い。
つまり需要がある際に、製品単体を売って終わりではなく、サービスとして仕組み作りを行い、需要が減ってしまう後でも、継続的な取引を狙うということです。これは、他社との差別化に繋がることです。通信コストの低廉化が進んでいますし、我々も導入しやすいように努力しています。技術革新が進む中で、M2Mは重要な要素になりつつあるのです」
IoTやM2Mでは、集めたデータの分析が会社にとって大きな財産となる。
これをコンシューマーサイドでやっているのがGoogleであり、Amazonだが、日本ではこうしたデータをつかんでいる企業は少ない。
高比良氏「全世界に70億人、彼らの生み出す"ヒトログ"は700兆ログにもなると言われています。