IoTの深層 (1) KDDIの場合 - 顧客のビジネスモデル変革を支援
ただ、こうしたログの多くはOTT(Over The Top)が握っています。様々な企業が自社のログをうまく活用しようとしていますが、単体のログでは、付加価値を生み出すことは難しい。色々なログを組み合わせることが、有益なデータへと繋がるのです。
そこで、私たちとしては、様々な"モノのデータ"を組み合わせて、製造業の皆さんのお役に立てればと思っている。もちろん、個人情報の取扱はセンシティブで、組み合わせることは容易ではない。でも、ヒトログとモノログを結びつけることで、超予測社会というものが実現できる。
ビッグデータは、使う脳みそが普通のデータ分析とは異なり、かなり変わってくる。データサイエンティストという職種がありますが、ビッグデータと一口に言っても、業務を知り尽くして、仮説を何十回も動かしてもちゃんとした答えは出てこない。
傾向を見るだけなら1回で終わってしまうが、継続的にマネタイズを目指すのであれば、そこで止めてはだめなわけです。
世の中のモノのデータを、継続的なビジネスに繋げるのはかなり大変。日々、世の中が動いていて、イベントごとにヒトやモノの動きが大きく変わる。瞬間のデータを予測してそこに手を打つ、それを実現するためのビジネスとして動いています」