IoTの深層 (1) KDDIの場合 - 顧客のビジネスモデル変革を支援
現在のM2Mモジュールの法人利用率は7割で、子供や老人のヘルスケアや農業ICT、監視カメラ、自動車周辺、スマートメーターなど、その利用形態は幅広い。
こうした中で、M2Mに求められるニーズはさらなる多様化を見せている。例えば、機械学習による災害予知や保守サービス、さらにはリアルタイム性やグローバルな機器管理、電力効率化といった具合にだ。
例えばKDDIの導入事例としてダイキンの存在がある。ダイキンは、エアコンの使用状況をモニタリングし、省エネを促進している。エアコンはこれまで、売り切りとなるケースが多く、保守サービスなどを行っていても、3分の1は他社製品に乗り換えてしまい、いつ製品を変えたかすらわからないことも少なからずあったという。そこで、使用量が増える夏場に、1時間のうち10分間を送風にすることで、消費電力を抑え、エコと同時に使用電力も削減。企業にも環境にも優しいソリューションを構築した。
この仕組みは、エアコンの状態をモニタリングして、Web経由で操作できるようにするだけでなく、運転状況もグラフ表示されるため、今一瞬の状況把握だけでない、トータルな状況管理が実現できているというわけだ。