2015年5月26日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (12) 兼業漫画家の美容意識と"オタクの美醜"
今回は美容についてである。
引きこもることができない兼業作家ゆえの話を頼む、ということなのだろうが、引きこもりが平気でそのまま外に出てきてしまったかのようなスタイルで毎日会社に行っている。
○カレー沢薫の美容術を公開
現在当方ロングヘアー、と言えば聞こえは良いが、ここ1、2年は美容院へ行くのも面倒くさがったため、自然にこうなった、それを毎日同じゴムで1本に縛るのだが、毛の量が多いためかすぐゴムが伸びるので、そろそろ荒縄で縛り上げようかと思っている。それにアクセントとして白髪を数本光らせるというワンポイントテクニックで周りにバッチリ差をつけられてから颯爽と、かかとが全くない靴で出社する。骨盤が歪んでいるので、右のかかとばかりすり減っているのも、上級者のスタイルだ。
「暗い人間は冷え性が多い」という通説通りの冷え性なので、会社では1年中、元が何色かわからないカーディガンを羽織っている。だが、あまりに着すぎて、後ろから見ると完全にシースルー状態になっていたことが最近判明した。誰もそれを指摘してくれる人がいない人間にしかできない奇跡のファッションである。
化粧に置いては、日焼け止め兼用のBBクリームを塗るのみだ。