2015年5月26日 15:16
三菱重工業、今夏打ち上げ予定のH-IIBロケット5号機を公開 (画像集あり)
そこでなるべく早期に、なおかつ人家のない太平洋上などに狙って落下させることが望ましい。そこで実施されるのが制御落下だ。
具体的には、まず「こうのとり」を軌道に送り届けた後、地球を1周させ、続いて機体の健全性を確認した上で、地上からの指令でロケット・エンジンに点火して逆噴射する。そして軌道速度を失った第2段は地球の大気圏に再突入し、燃え尽きる。この試みはH-IIBの2号機から実施されており、すべて狙った水域への落下に成功している。
コア機体は、このあと5月29日に船に載って出荷され、6月1日に鹿児島県の種子島宇宙センターに到着し、そこで最後の組み立てが行われる。そして試験を経て、「こうのとり」5号機を載せ、宇宙へ向け打ち上げられる。
現時点では打ち上げ日は「今年の夏ごろ」とされており、詳しい日付はまだ決まっておらず、決定され次第発表するという。
国際宇宙ステーションへの打ち上げでは、他国の宇宙船や補給船の打ち上げスケジュールや、宇宙飛行士の活動などを含めて国際間で決定されるため、三菱重工の一存で決めることはできない。
国際宇宙ステーションへの物資補給をめぐっては、先日ロシアの「プラグリェースM-27M」