MacとiPadの悦楽生活50 #EtsuMac50 - 22 iPadを再起動する(後編)
成功して動詞化を勝ち取ったアプリと、それを動作させるためのデバイス。デバイスは動詞を表現するためのものであり、特定の色がついてはいけないのです。そのため、「DSする」とは言うけれど、「iPadする」とは言わない。もし動詞化しても、何を示すか分からない。その言葉が特定の動作を示さないことは、狙い通りかもしれません。メーカーも、汎用的であることが、その価値を最大化する、と信じているはずです。
しかし、それ故の苦境、というのが現在のiPadでしょう。
お題
【iPadを再起動しよう、その2】
解決策
→今やっていることと、なぜiPadが低迷しているのかを紐解く
●iPhone VS. iPadという構造の打破
○iPhoneをメディア消費に使う際の問題点
前回からの続きです。
筆者の日常の中で、iPadはメディア消費のためのデバイスとして毎日使っています。しかし部分的に、その役割を、画面が大きくなったiPhoneが奪いつつあることも事実です。例えばKindleでの読書。どんな本でも文庫本のようなサイズ感で読み進められることが、体験として良いのかどうか分かりませんが。
おそらくAppleも、影響がどこまで大きく出るかの予測が当たったかどうかは別として、iPhone 6あるいはiPhone 6 Plusを登場させる際、iPadの一部の役割をiPhoneが奪う結果になることは分かっていたのではないでしょうか。