生体認証の未来はFIDO Allianceが握る? ドコモとアライアンスの目標とは
その後、FIDOクライアントがサービス側に送信する。サービス側では、それを公開鍵で復号化して認証する仕組みとなっており、端末とアプリ、サービスがFIDO仕様に準拠している必要がある。
今回ドコモでは、生体認証機能を搭載した4モデルがこれに対応し、ドコモサービスの認証を行う。認証を行う際、docomo IDを暗号化して送信するためにアプリが必要になるのだが、現時点でFIDO仕様に規定されていない部分があるため、サービス事業者としてドコモが独自に設計した部分もあるという。丸山氏は、100にも及ぶドコモサービスを順次対応させていくことで、こうした実装への取り組みをフィードバックして、FIDO Allianceに貢献していきたい考えを示す。
ドコモのサービスでは、docomo IDとspモードパスワードの2種類に対応しており、サービスへのログインや決済時のパスワード入力時に利用可能。従来のパスワード入力欄に加えて、生体認証でログインや支払いをするためのボタンが追加で表示されるようになる。対応する4端末では、27日からこのボタンが表示されているという
FIDOはオープンな標準仕様を目指して策定されているため、FIDO対応サービスであれば、ドコモの対応端末を使えばすぐに利用できるようになるはずだ。