生体認証の未来はFIDO Allianceが握る? ドコモとアライアンスの目標とは
丸山氏も、「例えばPayPalの対応アプリをインストールすれば使えるはず」という。
逆に、ドコモ以外からも発売されているGalaxy S6 edgeを使えば、ドコモサービスに対して同様に生体認証でのアクセスができるのかというと、そのようには動かないという。FIDOの仕様では、認証情報を仲介するFIDOクライアントなどが必要で、docomo IDを暗号化するために鍵生成の仕組みがなければ動作しない。
そのため、auやソフトバンクの同じ端末を用いてドコモサービスにdocomo IDでログインしようとしても、生体認証によるログインのためのボタンが表示されないという。この辺は、今後ドコモがこうした仕組みを他社端末向けに提供するかどうかにかかっているようで、丸山氏も「いずれはやりたい」と話す。
ドコモでは、今後ドコモサービスでの対応を拡大。非対応サービスは、単に開発順の問題であり、技術的な問題はないという。アプリ向けサービスやネットワーク暗証番号への対応も同様で、今冬をめどに全サービスを対応させたい考えだ。
それと同時に、spモードで付き合いのあるサービス事業者などのFIDO対応も推進する方針。