スカパー!は、2012年にJリーグのパブリックビューイングで4K中継を実施し、技術的な面での4K放送の実現性を実証した。さらに、1996年からMPEG-2ベースでの放送サービスを提供していたが、2014年に18年間続いたサービスを終了。4K放送に使用できる帯域も確保した。
高田氏によると、スカパー!では、次の衛星の調達にも取り掛かっているという。次の衛星では現在の右旋回だけでなく左旋回のトランスポーターも搭載する予定だ。これが実現すれば、より多くのチャンネルで4Kの放送を行うことが可能となる。ただし、左旋回のトランスポーターを使用するには受信側のアンテナの更新が必要であり、それが整うまでは、右旋回トランスポーターでのサイマル放送が行われる予定だ。
高田氏は、「今は4K/8Kは衛星やIPでの伝送がメインだが、地上波も4K/8K化に進む。
各放送局やスタジオはそのための設備投資が必要だ」と、放送局やコンテンツ制作サイドの4K/8K体制への早期の移行の必要性を訴えた。
○4K放送の注目コンテンツ
4Kでの最大の注目コンテンツはスポーツや音楽などのライブ中継だ。スカパー!の執行役員常務 放送事業本部長 小牧次郎氏は、「スカパー!はこれまで以上に4Kコンテンツの充実に努めていく」