くらし情報『兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (13) 「カレー沢薫先生サイン会」の開催動機』

2015年6月2日 12:00

兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (13) 「カレー沢薫先生サイン会」の開催動機

と何故か思い、アウェイな場に出ていき、やはり孤立、という愚行を何万回と繰り返すのだ。

また、こういったタイプの人間は、「友達が一人もいなかったクラスの同窓会」という、思慮の深い方なら絶対欠席するだろう集まりにも参加してしまったりするのである。「あの当時は友達ができなかったけど、今ならできるかも」と思ってしまうのである、冷静に考えれば、1年一緒のクラスにいて会話すらほぼしなかった人間と、10年後突然会って仲良くできるわけがないのだが、何せ思慮が浅いので行ってしまうのだ。

なので、サイン会も思慮の深いタイプなら「いえ、自分は人前とか苦手なので」と断るところを、「このサイン会では潜在能力的なシックスセンスや第三の目が開き、読者と楽しい交流が出来るかもしれない」と思い、OKしてしまうのである。しかし、現実はどうかというと、そのような能力が覚醒することはない。

○カレー沢氏のサイン会の様子は?

漫画家のサイン会というのは、単行本にサインと簡単なイラストを描く形式が多い。イラストの内容に関して、私の場合は読者のリクエストを受けるのだが、中にはジョジョや進撃の巨人、島耕作を描いてくれと言って、長い列に並んでバッタモノの絵をもらって帰るという猛者もいる。

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