くらし情報『拡大が続くネットバンキング被害 - トレンドマイクロ2015年第1四半期セキュリティラウンドアップ』

2015年6月3日 14:13

拡大が続くネットバンキング被害 - トレンドマイクロ2015年第1四半期セキュリティラウンドアップ

この添付ファイルを実行すると、WERDLODに感染する。攻撃方法であるが、従来のオンライン銀行詐欺ツールと異なり、プロキシ設定を改変し中間者攻撃(MitM=Man in the Middle:通信の途中に割り込み二者間の通信内容を盗聴する)を行う(図3)。

このように難読化されているのも特徴である。ある設定ファイルには、日本国内の金融機関が15件含まれていた。さらに悪質な点は、不正なルート証明書を感染したPCにインストールし、正しいSSL通信が成立しているように見せかける。結果、従来のZBOTやVAWTRAKが行うWebインジェクション攻撃と比較し、発見されにくい。また、WERDLOD自体を削除しても、改変されたプロキシ設定が残る間、中間者攻撃が継続する。

後者では、アダルトサイト上の広告コンテンツが改ざんされ、脆弱性攻撃サイトへ誘導するスクリプトが仕込まれていた(図4)。


トレンドマイクロでは、今後も被害の拡大が予想されると指摘する。全国銀行協会の公表によると、2015年1月~3月における個人口座からの不正送金被害は過去最高の2億7900万円となったとのことだ。そして、攻撃対象が、大手銀行だけでなく、中小規模の金融機関も対象となっている。

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