2015年6月15日 11:09
水道水も危険! 飲み水からの食中毒を防ぐためのお手軽予防策
これらの多くは井戸水が原因で食中毒になったとみられているが、中には地区の水道水(2006年)や町営水道(1996年)で食中毒になったケースもある。こういった事例から、「水道水は100%安全」という認識は持たないほうが賢明だということがうかがえる。
○食中毒リスクを低減させる予防策
それでは、水由来の食中毒リスクを低減するにはどのようにしたらよいのだろうか。矢野氏は、身近な飲料水利用時に、誰でもできる簡単な2つの対策を解説してくれた。
対策1 朝一番の水道水は、しばらく流してから使う
朝一番や、旅行や出張などでしばらく家を空けていた場合は、水を使用する際にしばらく流してから使ったほうがよい。その理由として、蛇口付近で雑菌が増えている可能性もあるし、「水が配管の中で滞留していますと、消毒のために使われている塩素が消費されて塩素消毒の効果がなくなっています」(矢野氏)。そのため、一定の時間は水を出してから使用したほうがいいとのことで、時間の目安としては30秒~1分程度。夏に蛇口をひねると、生温かい水が最初は出てくることが多いが、その水がひんやりしたぐらいで問題ないという。
対策2 ペットボトルの水は直接口を付けて飲まずに、開封したら早めに飲み切る
「直接口を付けない」