2015年6月16日 14:39
IoT機器の開発容易化と高付加価値化を提供 - ルネサス、新MCU「Synergyシリーズ」を用いた開発プラットフォームを発表
これはmbed OSの話ではなく、すでに広く使われているプロトタイプボードとしてのmbedの方だが、これを使う場合はまずmbed.orgにmbedボードを登録すると、オンラインのIDE経由でそのボードを使っての開発が可能になる。ここでさまざまなサンプルコード、あるいは他の開発者が作成したプロジェクトなどがImportできるし、コミュニティ経由で質問をすることも出来る。Galleryは似たような形で、ここでSynergyプロセッサを登録すると、以後はそのプロセッサ用に開発環境やサンプルコードなどを入手できるようになるとする。またさまざまな開発キットが提供され、これで参入障壁を少しでも下げよう、という働きかけである。というか、提供される環境は、mbedのそれを非常に参考にした節がある。
こうなってくると、では既存のMCUのラインアップとの整合性は? ということになる。これに対して葛西氏は「IoTという世界は広いので、例えばギリギリまで消費電力を削りたいといった用途は無くならないし、こうした用途向けには引き続き従来のRX/RLシリーズを提供し続ける」とした上で、端的に言えばMCUが何をベースにしているかなどに拘らない様な用途向けにRenesas Synergyシリーズを提供する、としている。