神は細部に"宿らない?" 「クラタス」を手がけたカイブツ・木谷友亮氏が語るクリエイティブ - Adobe Live 2015
大学で機械工学を専攻した木谷氏が、デザイナーの道を志したのは、卒業を控えた進路決断の時期。そのまま機械工学系の技術屋としての道を歩むか、迷った際に目に留まったのが、当時購入したものの、あまり使っていなかったという「PowerMac 8500」。「これを使いこなすと、オシャレに生きられるっぽい」という世の中の動きを察知した木谷氏は、その後デザイン専門学校に進学し、PhotoshopやIllustratorを2年間勉強した後、就職した会社ではコンビニのPOPを制作する部署に配属されたという。
木谷氏のそこでのあだ名は"ポップン王子"。職人的にひたすらPOPを作り続ける毎日を送る中、「あまりいい悪いの価値観が持てていなかった」と当時の自信を振り返る。
そこで、2年目からは「デザイナーとして表現者としてどういう人間なのか?」ということを強く意識するようになったという。そして自身を俯瞰して見た時に、「デザインの天才では全然ない」という結論に至ったとのこと。「デザインだけを見た時に、決して自分は天才的なデザインができるタイプではない。
デザインでずっと生きていても、デザイナーとして大成できないかもしれない」