神は細部に"宿らない?" 「クラタス」を手がけたカイブツ・木谷友亮氏が語るクリエイティブ - Adobe Live 2015
最終回の10日後を描くというものだが、事前の告知がほとんどなかったにもかかわらず口コミで広がり、大勢の人が集まる大成功のイベントとなったという。
当時、27,8歳だったという木谷氏がその時感じたキーワードとして挙げたのは"私はなんでもやれる"。「広告のデザイナーがやっていいことは決まっていないということが、このイベントを通して視野が広がった」と語る木谷氏は"企画のあるデザインを考える"ことに目覚め、「Macの前で作業するよりもマンガ喫茶で企画を考える時間が長くなった」と話す。そして生み出されたのが、「eposcard 100design cards project」の"印籠型のクレジットカード"や、NIKE「超短距離1m走選手権」といった、ユニークな制作物やイベントだ。
○神は細部に宿らない
一方で「わたしはPhotoshopが大好きだ」とも語る木谷氏が手掛けた最近の作品が、アパレルブランド「Dries Van Noten」がルーブル美術館で半年間にわたり開催した展覧会だ。フラワーアーティスト東信氏の花のコラージュ写真で、10メートル四方の会場一部屋全体が花束で覆われるというプロジェクトで、1カ月間徹夜で緻密な計算をしながら完成させたとのことだ。